校長メッセージ
『苦しむ人と共に苦しみ 喜ぶ人と共に喜べるよう キリストの愛の心で人々に接しよう』
これは、隣人愛を教育理念とする本校の校訓です。県北地区唯一のカトリック女子校である聖和女子学院の歴史は、第二次世界大戦後の荒廃した日本を救うため、シドニーに本部を持つ「善きサマリア人修道会」から派遣された6名のシスターが、一ヵ月の船旅をへて日本に上陸されたところから始まります。直前まで敵国であった相手に寄り添うこの精神こそが、本学院建学の心の礎となる「隣人愛」そのものなのです。
その後、本学院の精神的支柱が「善きサマリア人修道会」から「カトリック長崎大司教区」に移り、新しい聖和女子学院の時代が到来しました。人の心に寄り添い、思いやりあふれる人になるための情操教育と伝統の英語教育は変わりません。加えて、主体性育成を柱に、自他の理解をすすめながら資質・能力を活かした指導をもとにした「言語5技能」育成やDX社会に対応したICT教育など時代にふさわしい教育方針で、世界を視野にもつ女性の育成を行っています。
今日もコーラス部の清らかな「聖歌」とお祈りで、生徒たちの一日が始まります。中高一貫の中で校種の垣根を越え、生徒たちは「隣人愛」の教えを心の支えにしながら、将来国際社会の中で活躍する日を夢見て日々、学習や部活動に励んでいます。変化の激しい時代にあっても、自己を見失うことない松山の丘で充実した学院生活がここにあります。